定期大会議案書の要点

1 組合加入促進
下伊那支部では、4月14日現在、組合加入者967名で、組織率は88%になっています。この高い組織率は長年にわたって保ってきた数字であり、組合活動をすすめるための大きな力となっています。これは、職場長や評議員を中心とした各職場での勧誘やフレッシャーズ歓迎会などの行事の成果であり、昨年度も新採者の33名中31名が加入しました。また、組合加入促進月間の取り組みでは、年度途中にもかかわらず5名の加入がありました。
しかし、正規教職員数が減ったことや未加入者が漸増したことで、02年から県教組下伊那支部が長年維持してきた組合員数1,000名を割るという状態が続いています。本年度は何としても組合員数を増やし組織率がアップするよう運動をすすめてまいります。
仲間を少しでも増やし、組織率を上げるために、臨採者との懇談会を開催して臨採者や再任用者の声をひろい上げ、待遇改善にとりくみながら加入をよびかけたり、育休者の組合離れに歯止めをかけたりすることも考えていきます。
同じ教育現場に働く者同士、互いの負担を少しでも軽減し、より働きやすい環境を整備するために、各職場で未加入者へのはたらきかけをお願いします。 現在の私たちの身分や権利などは、先輩組合員が苦労を重ねながらかちとってきたものです。その成果の一つ一つを今後も守り抜き、さらに拡大していくためにも、強力に加入促進をすすめ、組織力を高めていかなくてはなりません。
昨年度も組合の交渉によって9年ぶりの賃金改善を実現するなど多くの成果を上げています。「仲間としてまとまる」こと、「お互いの力を結集する」こと、そして「職場や支部が変わっても組合員であり続けること」を大切にし、臨採者や再任用者とともに今後のとりくみをすすめていきましょう。
組織部のとりくみとしては、私たち組合員同士のつながりをより深め仲間を増やしていくため、ソフトボール大会やフレッシャーズ歓迎会を開催します。ソフトボール大会では、交流の輪を広げるように、参加チームが必ず2試合はできるようにしたり、フレッシャーズ歓迎会では参加範囲を広めたりするなど、工夫をしていきます。また、青年部とともに協力して教員採用試験対策講座を開いたり、臨採者との懇談会も積極的に行い、さまざまな声をお聞きしていきたいと考えています。本年度は、支部ホームページをリニューアルし、支部の活動を迅速に発信していきます。

2007年度の主な成果
〈賃金・手当改善〉
◇県人勧・「完全実施」により9年ぶりの賃金改善(12月には差額支給も)
・若年層の給料月額改善
 ・勤勉手当の0.05月引き上げ
・07年4月に遡って地域手当を1.3%に引き上 げ(08年4月からは1.5%に)
・子等に係る扶養手当の引き上げ
  (6,000円→6,500円)
◇育休復帰職員は復帰時に昇級延伸の完全復元
(07年8月1日より)
☆教職員の査定昇給に差別と分断を持ち込ませず・昨年同様「緊急避難的措置」での対応を確認
☆旅費支給の原則実費制について確認事項を一層徹底

〈労働条件・待遇改善〉
☆「長時間勤務による健康障害防止のための医師による面接指導」が適切に実施されるよう周知徹底
◇子の看護休暇を年6日間に拡大(中学校入学前の子を2人以上養育する職員)
☆療休・休職及び体育代替等に係わる速やかな代替措置ができるよう努力
☆夏季特別休暇(5日)が半日でも取得可能に
☆講師(臨時的任用教員)の中断期間の短縮
 (10日間から7日間に)

〈教育条件改善〉
☆特別支援教育の充実(県基準の見直しを含め、重点項目を設けるなど、さらに改善努力をする)
☆養護教諭、栄養職員の複数配置の拡大を確約
☆障害児学級開設の一層弾力的な運用につい
て引き続き努力
☆進級時に児童数が35人以下となっても「翌年 の学級数維持」を確認
○30人規模学級実現のため市町村による任意協 力金を県が負担
(☆県教組独自 ◇地公労 ○その他)

〈子どもたちのために〉
◎高校募集定員(40名)1学級増
◎校長裁量11名の合格者
(◎下伊那教育七団体)