第78回 県教組定期大会が終了しました。

img_69801 6月5・6日 篠ノ井市民会館にて長野県教組の定期大会が行われました。下伊那支部が中心となって提案した「へき地級地指定見直しにともなう級地指定の維持・改善を求める特別決議」は、参加者全員の総意によって決議されました。決議文は以下の通りです。

「『へき地』級地指定見直しにともなう級地指定の維持・改善を求める特別決議」
 山間地勤務者の生活を脅かしかねない二〇一〇年の「『へき地』級地指定見直し」が迫っています。文部科学省は〇九年三月、「へき地教育振興法施行規則の一部を改正する省令」を告示し、「へき地」級地を指定する基準を見直しました。そして、今年度中には、新しい基準のもとに長野県教育委員会による「へき地」級地指定の見直し作業が行われます。
 前回の見直しからの八年間、交通条件や文化的諸条件等について一定の改善がすすんでいる部分もありますが、それ以上に、都市部地域の社会的・文化的・経済的諸条件は向上しており、いわゆる相対的「へき地」性は一層拡大しています。現行の級地が引き下げられるならば、国等からの補助金の減額も含め、今でさえ様々な困難性をもつ「へき地」の教育が一層困難になることが考えられ、「へき地」教育振興法における教育の機会均等の主旨に反することになります。
 「へき地」学校等への勤務は、冬期・雨期はもとより、危険な道路の状況、深刻化する医師不足の中での医療面の不安、食料品をはじめとした日用品や教材購入の不都合、金融機関の不便さに加え、帰省の不便さ、家族をともなった異動の難しさ等があり、生活上の困難に加え、経済的・精神的負担も少なくありません。
 〇六年一〇月、長野県ではわたしたちの強い反対を押し切って、全国に類を見ない「へき地」手当の支給率の大幅な引き下げが実施され、「へき地」学校に勤務する教職員の生活が脅かされています。「へき地」学校等に勤務する教職員の生活保障、また、教育条件の向上のためにも、県教委、地教委に対し、級地が維持・改善されるように強くはたらきかけていく必要があります。
 私たち長野県の教職員は、より多くの県民・地域住民・働く人々とともに、「へき地」級地が維持・改善されることを目指し、運動を力強くすすめていくことをここに決議します。
  二〇〇九年 六月六日
                                                第七八回長野県教職員組合定期大会