いまこそ 結集!

苦しいときだからこそ、結集して乗り越えていこう
  
 私たちは六年前に、県当局による厳しい給与削減を受け、三年間にわたり給与がカットされました。当時の支部情報を見ると、書記長が次のような題で文章を寄せています。『こんな厳しい時、本当に私たちを守ってくれるのは組合です。~大切なことは組合員であり続けること~』これは、当時の執行部が、給与カットによる組合離れを危惧して書き記したものです。
 しかし、そのような心配をよそに03年度の支部の組合員数は986名(03年度組合活動のあゆみより)と、1000人に近い数を維持し、その後もそれは続いています。下伊那の先生方が、組合の存在意義を理解されているからこそと感じます。またそこには、私たちの先輩方の活動の積み重ねがあったことも忘れることはできません。私たち執行部はそのような下伊那の先生方に支えられて、これからの活動にとりくんでいけることをうれしく思うと同時に、身が引き締まる思いでもあります。
 さて、本年度の活動テーマ「いまこそ 結集!」ですが、なぜ「いまこそ」なのでしょうか。それは皆さんもご存じの通り、昨年度末からの金融不安による世界的な経済状況の悪化で、私たち公務員の給料や手当についても、削減が危惧されるからです。すでに、本年度より「義務教育等教員特別手当」の支給率が給料の3.9%から3%に削減されています。今後、その他の手当や一時金等の削減も考えられます。そんなときを乗り越えていくために、みんなが団結して取り組んでいきたいという願いを込めています。「組合員であり続けること」という表題は、より多くの教職員が組合に加入していることが、私たちの声をより大きくすることになることを表しています。ですから、あなたの周りでもし「組合はどうしよう」「入った方がいいのかな」と考えておられる方がいたら、積極的に組合加入を勧めてください。
 本年度はいよいよ長野県教育委員会によるへき地級地の指定が行われます。下伊那支部としては、山間地問題対策委員会を早々に立ち上げ、この問題に取り組んでいきたいと考えています。昨年度末に文部科学省より告示されたへき地級地指定基準は、飯田下伊那の学校の級地指定を維持・改善していくためには大変厳しいものでした。しかし、その基準の中からあらゆる可能性について検討し、県教委に具体的な提言ができるようなとりくみをしていきたいと考えます。
また、本年度より本格実施される教員免許更新制については、課題・問題点を明らかにし改善に向けたとりくみをしていきます。「新たな職」や教員評価制度導入の動きについては注視して、現場の管理強化や分断につながる導入を許さないとりくみをしていきます
そして、昨年度末には、日教組費の減額にかかわる私たちの組合費についてお知らせしました。これは、県教組の組織財政確立に関わる重要な課題です。評議員会や支部の定期大会では、広く意見を出していただき、その声を県の定期大会に届けていきたいと考えます。
 最後に、本年度も下伊那教育七団体連絡会による県への要望書提出など、子どもたちの明るい未来のためにという共通の願いをもつ諸団体と連携して、全力でそれぞれの課題にとりくんでいく所存です。どうか、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。ともにがんばりましょう。