へき地級地指定見直しに関わる下伊那教育七団体懇談が行われました。

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 6日には飯伊PTA連合会会長、飯伊市町村教育委員会連絡協議会会長、下伊那教育会の三役、下伊那校長教頭組合委員長、へき地教育振興協議会会長の皆さんと、県教組下伊那支部の四役が出席して、へき地級地指定見直しに関わる下伊那教育七団体懇談が行われました。
 まずは、県教組の書記長から今回の級地指定見直し案の概要と、見直し案により下伊那のへき地学校にはどのような影響が予想されるのかを分析した資料について説明しました。その結果、今回の見直し案の影響は大きく、現在へき地学校に指定されている学校のうち、多くの学校に級地ダウンの恐れがあることが改めて共通理解されました。
 その後、今後のとりくみとして文部科学省に送付するパブリック・コメントの内容について協議しました。とりくみをより効果的なものにするために、論点をいくつかに絞ることになりました。具体的には「学用品等の購入地に関わる加点の廃止を撤回していただきたい」、「当該学校が都市近郊にある場合の減点規定を設けないでいただきたい」「人口減少率や高齢者比率、若年者比率など人口動態の変化について、付加点数の算定に加えていただきたい」及び「へき地教育振興法施行規則の改正にあたっては、へき地学校の所在する地域の現地視察を行っていただきたい」の4つを中心として、その他に各学校で実態に応じて論点を追加していただくことになりました。
 パブリック・コメントの送付は「○○○学校職員一同」で行う他、各へき地学校のPTA会長さんにも協力をお願いしていくことになりました。また、各地教委にもパブリック・コメントのとりくみに協力していただくため、へき地学校の校長、単組長の皆さんと、支部執行委員の3人で、へき地学校のある地教委を訪問して、来週中に懇談を持つことになりました。
 何か下伊那に関わりの深いことが起こると、迅速に立場の違いを超えて協力し合い、事に当たっていくことができるのは下伊那の誇るべき伝統だと感じます。今回のへき地級地指定基準見直しのとりくみでも、新しい基準が少しでも私たちの生活実態に沿うものになるように、人事を尽くして天命を待つのことわざの如く、やれることは全てやり抜いていきたいと思います。皆さんのご協力をお願いします。