定期大会議案書の要点

2 教採対策講座 
07年度の長野県教員採用試験では、一般選考・社会選考あわせて、1,806名が受験しました。一次試験を通過して、二次試験を受験したのは710名でした。そのうち、合格して採用候補となったのは320名でした。
しかし、長野県教育委員会の08年度の公立学校教員採用者数は、小学校、中学校、特別支援学校で195名でした。これは、昨年度の採用数のおよそ半分で、全国でも突出した減少数です。不安定な身分のまま講師を多く配置し、学校運営などにも影響を及ぼすようなことは問題です。また、毎年採用試験を受けながら講師を勤められている方に大きな失望を与えるものです。下伊那支部では、県教組と連携し、適切な教員数を採用すること、長期にわたる臨時的任用職員の経験がさらに尊重されるように検討することなどを県教育委員会に求めていきます。
下伊那支部では教員採用試験の対策として、「教員採用試験一次対策講座」と「教員採用試験二次対策講座」を実施してきています。昨年度6月に行われた教員採用試験一次対策講座には29名の参加者があり、集団面接を中心に情報交換を行いました。面接は“多くの練習を積み重ねること”と“受講者一人ひとりへのフォローを行うこと”に重点を置き、教員採用試験と同様の環境づくりを行いました。試験官役は組合の先輩の先生や下伊那支部執行委員が務め、教員採用試験に関する具体的な話し合いができ、充実した会になりました。
また、長野県の教育の情勢や過去の試験問題に加え、新規採用者の先生方から面接試験や小論文・実技の問題についての情報やアドバイスをいただき、「教員採用試験・こぼれ話集」を作成し、参加者はもちろん、希望する方にも配布することができました。
8月に行われた教員採用試験二次対策講座には12名の参加者があり、個人面接や体育実技講習、音楽実技講習を行いました。個人面接の試験官は組合の先輩の先生や下伊那支部執行委員が務め、二次試験に準じた面接を行い、受験者一人ひとりに対して面接での具体的なポイントとなることや、アドバイスをおくることができました。体育実技講習では基本動作の確認と練習、音楽実技講習では指揮法やピアノ演奏についての実技講習を行いました。
教員採用試験対策講座の参加者12名のうち8名がこの春新規採用されました。下伊那支部の教員採用試験対策講座参加者の新規採用率は過去の実績からみると県の平均を上回る傾向が強く、受講者からは「他支部へ行っても組合に入ります。」「来年も是非対策講座を開いて欲しい。」という言葉が多々寄せられています。
採用後の組合加入につながる大切な活動として、臨採の先生方への支援の一環で、今後も幅広くよびかけて計画的に行っていきたいと思います。現在、上伊那支部・諏訪支部の青年部とも連携をして、他支部での教員採用試験対策講座への参加や情報交換を進めているところです。本年度は6月14日(日)に一次対策講座を、8月16日(土)に二次対策講座を行う予定です。