第2回山間地訪問がありました。

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  23日には今年度2回目の山間地訪問を行いました。今回は前回2002年度の指定見直しで新たにへき地に準ずる地域に指定された富草小学校で行いました。執行委員長、単組長さんのあいさつの後、書記長から情勢報告を行いました。「へき地級地指定」「へき地級地指定の動き」「級地指定最新情報」「どのように級地は決めるのか」「へき地児童生徒援助費等補助金について」「信南交通の阿南線から撤退について」「富草小の点数算定表」「記入のポイントになるところ」「今後の日程」などについて説明しました。
 その後、委員長から点数算定の仕方についての説明がありました。内容は基本点部分では交通機関として鉄道経由とするのか、バス経由とするのかで点数に大きな違いがあること、また運行回数による点数補正が大きいので、時刻表等で何往復あるのかをよく確認すること。また、付加点部分では日用品の購入地と食料品の購入地の場合、どちらか遠い方を記入することになっているので、地教委の懇談の際には職員の生活実態をきちんと伝えていくことの大切さなどです。 
 その後は職員の皆さんとの懇談に入りました。「地元の高校生の通学では、保護者が通勤の途中に川路駅に送っていくケースが多い。また、門島駅や温田駅に送る場合もあるようだ」「すぐ近くにガソリンスタンドはあるが、飯田より値段が高くて利用機会は少ない」「点数表に表せない負担がたくさんある。一番心配なのは職員の健康。富草診療所は午前中のみの診療であり、午後何かあったら自分の車で飯田市内の病院に行ってもらうことになる。また療休補充のようなことになった場合、へき地手当すらなくなってしまったら後任の先生が来てくれるかどうかが心配」「今は朝7:00に自宅を出て通勤しているが、冬期間はもっと時間がかかるのではないか」「教材の準備が大変。近くに文具屋さんがないので、休日に飯田でまとめ買いをしている」など切実な生の声が出されました。
 当初見込まれていた来年4月からの新しい級地指定は見送られ、新しい級地指定は再来年の4月と1年先延ばしになる見込みです。ゴールが1年先に延びたわけですが、私たちとしてはこれを逆にチャンスと捉えて、再来年4月までに行われる県による指定見直しに向けて、もう1度とりくみを再構築して、できることは全てやる覚悟で当たりたいと考えております。