介護・母性保障等専門委員会 答申

2011年2月15日

長野県教職員組合下伊那支部

執行委員長 小林 敏 様

介護・母性保障等専門委員会

委員長  尾崎小雪

介護・母性保障等専門委員会 答申


本年度、介護のことについて、より多くの方に情報を提供していきたいと考え、「介護のしおり」を作成し、全組合員に配布しました。飯伊共育フォーラムで講演していただいた方の講演内容、介護休暇を取得した方の声、介護保険制度、介護休暇・欠勤に関するアンケート結果等を掲載し、今後多くの組合員の方々に役に立ててもらえるよう委員会で活動を行ってきました。

飯伊共育フォーラムで介護についての講座を開催し講演していただいた中で、「15年後の2025年には、高齢者の数がピークとなり、今の医療費の2倍が必要になる」といった話しをしていただき、ここ飯田下伊那の高齢化率上昇の現状について危機感が示されました。私たち教職員においても避けては通れない課題となってきています。

このような現状をみて、介護や母性保障に関する制度や権利をさらに充実させていく必要があると感じました。

このようなことから、私たちは、次の項目について答申いたします。

1 介護に関わる制度の活用や権利行使にあたって、職場としても協力がはかられるように、制度や権利についての理解が深まるようにしていただきたい。

  • 評議員会、代議員会など、組合員が集まる機会や支部情報などでの情宣活動。
  • 運用者が行使しやすい職場環境づくりへの働きかけ。

2 介護に関わる制度や権利について、管理職の理解が進むように校長会、長頭組へ申し入れを行っていただきたい。

3 介護・福祉問題などについて、飯伊地区の関係諸機関との情報交換を積極的に行っていただきたい。

4 介護に関わる制度や権利について、実際に必要な人の多様なケースに対応できるよう な形で運用できるような改善にむけて、関係機関にはたらきかけていただきたい。

  • 「被介護者が同じ病気でも再度取得(継続)できる介護休暇に」
  • 「1日単位でとれたり、年休のように積み上げのできる介護時間制度に」
  • 「介護に関わる権利を運用しやすくするための代替者のスムーズな配置を」

介護の問題を抱える教職員に必要な情報提供などのはたらきかけをしていけるよう、 来年度も介護に関わる専門の委員会を設置して活動を推進していただきたい。

最後になりましたが、本委員会の運営に際し、支部執行部ならびに書記局には大変お世話になりました。支部活動のますますの発展を祈念し、答申とします。