「第77回長野県教職員組合定期大会に参加してきました」

第77回長野県教職員組合定期大会が6月6日、7日の両日、長野市の篠ノ井市民会館で行われました。下伊那支部からも代議員32名が参加して、今までの支部のとりくみや今後の運動方針のあり方などについて発言をしてきました。主な発言内容は以下の通りです。
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質疑及び批判検討
「寒冷地手当全県支給」に向けてのとりくみと「へき地級地指定基準の見直し」及び「へき地級地して見直し」について
第2号議案についての質疑
「組織拡大について」
第3号議案についての質疑
「へき地指定基準見直しに向けての賃対部費について」
第2号議案についての討論
柱Ⅰ すべての子どもに、豊かな成長と確かな学力を保障するゆきとどいた教育をつくりだすとりくみ
「支部教研、全国教研について」
「教育関係七団体のとりくみの成果」
柱Ⅱ 教職員の生活と権利を守り、民主的で働きやすい学校作りのとりくみ
「へき地級地指定見直しに向けて」
柱Ⅲ 平和と民主主義を守り、組織を拡大強化し要求実現をはかるとりくみ
「脱・無関心を目指した情宣活動」
「教員採用試験対策講座のとりくみ」
第3号議案についての討論
「へき地指定基準見直しに向けての賃対部費について」

第2号議案の活動方針については下伊那支部他10支部で提出した修正案のうち、いくつかを執行部が受け入れて、その結果満場一致で承認されました。以下主な修正点です(色付きの部分が該当)。

すべての戦争に反対し、「教え子を再び戦場に送るな」の誓いを新たに、憲法の改悪を許さないとりくみに全力をあげよう

○すべての子どもたちの豊かな人格形成をめざした教育実践をすすめ、子どもと教育を守り、ゆとりと希望の学校を、子ども・保護者・多くの県民とともにつくろう

○「へき地級地指定基準」の見直しにあたっては、より実態が反映される級地指定基準となるよう日教組とともに国にはたらきかけます。また県による級地指定にあたっては現行水準の維持・改善を求めます。

そして、第7号議案の支部提出議案として、へき地学校を持つ全9支部との共同提出という形で、以下のような特別決議を提案して満場一致で承認いただきました。
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県教組大会 特別決議
〈提出・・・下高井・下水内・長水・上小・佐久・大北・松塩筑・木曽・下伊那〉
〈提案理由〉
 文部科学省による新しい「へき地」級地基準の告示を受けて、二〇〇九年一月もしくは四月に予定されている、県教委による「へき地」級地指定校の見直しでは、県下各地の「へき地」級地ダウンが予想されます。〇六年一〇月より「へき地」手当が長野県独自に大幅に削減されており、そのうえ今回「へき地」級地ダウンが行われると、「へき地」校に勤務する教職員の生活保障と教育条件の維持に多大な困難をもたらすことが予想され、絶対に許すことができません。級地指定の維持・改善のためには、「へき地校」をかかえる支部だけではなく、全県的な運動を推しすすめることが求められます。よって、今後の運動を強力に推進するために、本大会の決議を提案します。

「『へき地』級地指定見直しにともなう級地指定の維持・改善を求める特別決議」
 山間地勤務者の生活を脅かしかねない二〇〇九年の「『へき地』級地指定見直し」が迫っています。文部科学省は〇八年三月~四月にかけて、抽出による各県の実態調査を行い、「へき地」級地を指定する基準を見直そうとしています。そして、今年度中には、新しい基準を受けて県教委による「へき地」級地指定の見直し作業が行われる予定です。
 前回の見直しからの七年間、交通条件や文化的諸条件等について一定の改善がすすんでいる部分もありますが、それ以上に、都市部地域の社会的・文化的・経済的諸条件は向上しており、いわゆる相対的「へき地」性は一層拡大しています。現行の級地が引き下げられるならば、国等からの補助金の減額も含め、今でさえ様々な困難性をもつ「へき地」の教育が一層困難になることが考えられ、「へき地」教育振興法における教育の機会均等の趣旨に反することになります。
 「へき地」校等への勤務は、冬期・雨期はもとより、危険な道路の状況、深刻化する医師不足の中での医療面の不安、食料品をはじめとした日用品、教材購入の不都合、金融機関の不便さに加え、帰省の不便さ、家族をともなった異動の難しさ等があり、生活上の困難に加え、経済的・精神的負担も少なくありません。
 〇六年一〇月、長野県ではわたしたちの強い反対を押し切って、全国に類を見ない「へき地」手当の支給率の大幅削減が実施され、「へき地」校に勤務する教職員の生活が脅かされています。「へき地」校等に勤務する教職員の生活保障、また、教育条件の維持向上のためにも、文部科学省、県教委、地教委に対し、級地が維持・改善されるように強くはたらきかけていく必要があります。
 私たち長野県の教職員は、より多くの県民・地域住民・働く人々とともに、「へき地」級地が維持・改善されることを目指し、運動を力強くすすめていくことをここに決議します。
       二〇〇八年 六月七日
第77回長野県教職員組合定期大会
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 今年はへき地級地指定基準見直しの年ということで、下伊那支部としてはその点に重点を置いた討論をしてきました。木曽、大北、松塩筑など支部や県本部からも発言が相次いで、この問題についての全県の意識を高めることができたと思います。参加いただいた代議員の皆様ありがとうございました。