　県教組下伊那支部は、今年結成６０年目を迎えました。昭和２１年３月１６日の結成大会で、次のような綱領を議決しています。「①我等ハ軍国主義教育ノ根絶ト民主主義教育文化ノ積極的建設ヲ期ス　②我等ハ教育ノ民主化ノ基盤トシテ教育活動ノ自由ヲ確保シ教育者ノ社会的経済的並ニ政治的地位ノ向上ヲ期ス」この原点を今一度見返し、活動を推し進めていく意志として『組合愛６０』を今年度のテーマとしました。

　昨年度下伊那支部は寒冷地手当の全県指定に向けて、全県をリードするとりくみを展開しました。下伊那長頭組とも連携し、組合に未加入の皆さんからも協力を得て、１５校の「公署指定」を勝ち取ることができました。本当にありがとうございました。組合を支えているのは、一人ひとりの意志と行動力です。私たちの団結力と行動力で賃金の完全回復を実現しましょう。

　そのためには、下伊那支部の理念と伝統である確かな教育実践を基盤とし、飯伊ＰＴA連合　会などの下伊那教育七団体などとの連携を深め、地域の皆さんからも信頼される組合作りに全力を尽くさなければなりません。日々の教育実践力の高揚は、欠かすことのできない私たち教職員組合の信頼の源です。また、一人でも多くの仲間の訴える声が必要です。数は力となります。皆さんの力が必要です。この機会に是非とも組合への加入をお願いたします。

　さらに、今年度も「賃金の完全回復」と「寒冷地手当の全県指定」にむけて是非ともご協力をお願い申し上げます。未加入者の皆様にも闘争資金を提供していただき、一緒にハガキ戦術に加わっていただいたり、署名活動に進んで参加していただいたりすることをお願いいたします。そうすることで、各職場内での連帯感も深まっていくものと考えています。

　つきましては、お一人２，０００円の闘争資金を提供していただきたいと存じます。主に、ハガキ代・署名用紙代・陳情の旅費などに充てさせていただきます。是非とも趣旨にご賛同いただき、職場長にその旨を申し出て、闘争資金を納めてくださいますようお願い申し上げます。

　賃金がカットされている中、組合費は大きな負担です。しかし、だからこそ、組合に加入し不当なことには声をあげ、『教育が立つため、生活が立つため』にその意志を示していくことが大切に思います。組合は組合員のために何ができるかを考えるとともに、私たち組合員は、組合のために何ができるかを自問します。ぜひ組合に加入していただき、共に新たな一歩を踏み出したましょう。

　最後になりましたが、厳しいときだからこそ、悩みや喜びを共有し支え合い、職場・学校で『笑顔と希望』を忘れずに、『賃金の完全回復』と『寒冷地手当の全県指定』をめざして、ともに頑張りましょう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　宮　下　敏　英