執行委員長挨拶
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「スクラム 下伊那 組織率100%をめざして」
                  執行委員長 蜷」賢司 
 桜満開の晴れやかな日、各職場では期待に胸をふくらませた新入生を迎え2007年度がさわやかにスタートしたことと思います。組合員の皆様には、組合活動へのご理解ご協力に感謝申し上げます。
 さて、昨年度、支部からの熱いメッセージや数多くの現場の声を受けて「諸手当削減反対」のとりくみを行いましたが、へき地手当の削減、へき地特昇の廃止という大変残念な結果となってしまいました。下伊那は山間へき地校を多く抱え、遠距離通勤を余儀なくされたり、単身で山間地校に赴く職員が数多くいます。山間へき地校の教育水準を保ち、さらなる充実を図るためにも、へき地手当・準ずる手当の支給率引き上げや昇給号俸数の上乗せは、下伊那支部の悲願として引き続きとりくむ大きな教育課題だと考えます。
 08年度には「へき地級地見直し」が行われます。今年度は、それを見据えながら、級地指定の維持・改善をめざして関係機関にはたらきかけていくことが大切です。特に実情は「山間地」でありながら何の手当もつかない天龍地区がへき地指定を受けられるよう、支部として地公労交渉や県教委独自交渉で実情を訴えたり、文科省に地域の実情に見合った指定になるようはたらきかけたりしていきます。
 さらに、給与処遇に反映させず教員の自立的な成長を促す教員評価制度の実施や、納得のいく査定昇給制度にするとりくみを県教組とともにすすめます。
一方で教員バッシングのなか、私たちの願いが多くの人々に理解され、結果を出せる活動を展開していくことは大変厳しい状況です。だからこそ、私たち自身が団結を強め、組織を固めていくことが急務です。
今年は、年度当初のお忙しい時期に執行委員が各職場に組織確立や組合員勧誘をお願いする電話作戦を敢行しました。職場長や評議員の皆様には大変ご迷惑をおかけしましたが、「うちの職場は全員組合員だで」とか「十分承知しています。ご苦労様です」とうれしい言葉をいただきました。私の職場にも新規採用された方がいらして組合の意義をお話ししたところ「組合に入ります」と快諾をいただきました。組合員でなくても等しく諸権利獲得や行使はできますが、だからといってみんなが組合を抜けてしまえば、夢や生きがいを持ってはたらき続けることのできる職場の実現はむずかしいと思います。
下伊那支部の組織率の高さは、教育実践を積み重ねた尊敬できる先輩の先生が、脈々と築いてくれた宝です。人と人とのつながりを大切にし絆で結ばれた支部の理念(教育実践を積み重ね保護者や地域の理解と信頼を得る)に立ち返り、組織率100%をめざしスクラムを組んで活動をすすめていきたいと思います。何より身近な先生が勧誘してくれることが大きな力となります。よろしくお願いします。
安倍政権のもと、教育再生・美しい国という言葉が踊りますが、私たちの教育実践は再生せねばならないほど墜ちてしまったのか、日本は醜い国に成り下がってしまったのかという憤りを覚えます。教育再生会議の矢継ぎ早の提言に後押しされる形で、教育改革という美名のもと現場への圧力が強まっているようにも感じます。子どもたちに笑顔と夢を、教職員にゆとりと生きがいをめざして現場からの教育改革を推し進めようではありませんか。共にがんばりましょう。